忍者ブログ
[PR]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。


2024/05/04 14:04 |
空襲体験から「平和主義」への道筋を考える読書会 第2回
●目的
 武器輸出三原則が閣議決定によって全面的に見直され、日本版国家安全保障会議(NSC)の設置法案が可決され、そして、憲法改正の準備が着実に進められている。これらは、戦後の日本の平和主義の全面転換と言ってよいであろう。
 戦争の放棄を定めた憲法の、とりわけ九条について考えるため、太平洋戦争末期の空襲を体験した小田実の思想に注目してみる。小田は、1945年8月14日の大阪への空襲を受けた。この空襲というのは、連合国側が、日本政府に対してポツダム宣言の正式受諾表明の圧力をかけるために行ったものであった。小田は、空襲の後の全く無意味な死を目撃し、それを(宣伝映画などで描かれた華々しい死と対比して)「難死」と表した。それは、日本帝国主義が侵略戦争によって焼き、殺し、奪った末の、焼き尽くされた中での全く何の意味もない死であった。小田はその体験を出発点に、憲法九条は一切の戦争を否定する「平和主義」のもので、これを思想、行動の元としてきた。そして、「平和主義」と対になるものとして「戦争主義」を置く。「戦争主義」は、(かつての大日本帝国ような)侵略主義ではなく、なるべく戦争はしない方がいいが「正義の戦争はある」「行わなければならない戦争はある」という考えである。人道的介入を口実にコソボを空爆したNATOは「戦争主義」である。
 現在の、憲法九条改正が現実味を帯びている中で、明文改憲に抗する「現実的」な戦略のため、「明文改憲を言っていない戦争主義者」への支持が呼びかけられつつある。今後、「明文改憲を言う戦争主義者」か「明文改憲を言っていない戦争主義者」かの、まやかしの二者択一が迫られることになるだろう。
 そのような中で「戦争主義」ではなく、一切の戦争を否定する「平和主義」を主張できるかを考えるためには、空襲体験から「平和主義」にたどり着いた小田の思想を振り返ることが有効である。そのために、小田の著書を読み、空襲体験から「平和主義」への道筋を考えることを目的とする。
●日時 2015年1月12日(祝・月)19時から
●今回の対象の著書
 戦争か、平和か-「9月11日」以後の世界を考える(小田実、大月書店)
  の第5章から第8章まで
・会場(東京都内)については、下記連絡先にお問い合わせください。
・対象の著書を読まれた上でご参加ください。
・以降についての日程等は、当日に検討します。
●主催 和・ピースリング読書分科会
bardlin◎gmail.com(◎を@に代えてメールを送ってください)
PR

2015/01/01 22:33 | 未選択
空襲体験から「平和主義」への道筋を考える読書会
●空襲体験から「平和主義」への道筋を考える読書会

●目的
 武器輸出三原則が閣議決定によって全面的に見直され、日本版国家安全保障会議(NSC)の設置法案が可決され、そして、憲法改正の準備が着実に進められている。これらは、戦後の日本の平和主義の全面転換と言ってよいであろう。
 戦争の放棄を定めた憲法の、とりわけ九条について考えるため、太平洋戦争末期の空襲を体験した小田実の思想に注目してみる。小田は、1945年8月14日の大阪への空襲を受けた。この空襲というのは、連合国側が、日本政府に対してポツダム宣言の正式受諾表明の圧力をかけるために行ったものであった。小田は、空襲の後の全く無意味な死を目撃し、それを(宣伝映画などで描かれた華々しい死と対比して)「難死」と表した。それは、日本帝国主義が侵略戦争によって焼き、殺し、奪った末の、焼き尽くされた中での全く何の意味もない死であった。小田はその体験を出発点に、憲法九条は一切の戦争を否定する「平和主義」のもので、これを思想、行動の元としてきた。そして、「平和主義」と対になるものとして「戦争主義」を置く。「戦争主義」は、(かつての大日本帝国ような)侵略主義ではなく、なるべく戦争はしない方がいいが「正義の戦争はある」「行わなければならない戦争はある」という考えである。人道的介入を口実にコソボを空爆したNATOは「戦争主義」である。
 現在の、憲法九条改正が現実味を帯びている中で、明文改憲に抗する「現実的」な戦略のため、「明文改憲を言っていない戦争主義者」への支持が呼びかけられつつある。今後、「明文改憲を言う戦争主義者」か「明文改憲を言っていない戦争主義者」かの、まやかしの二者択一が迫られることになるだろう。
 そのような中で「戦争主義」ではなく、一切の戦争を否定する「平和主義」を主張できるかを考えるためには、空襲体験から「平和主義」にたどり着いた小田の思想を振り返ることが有効である。そのために、小田の著書を読み、空襲体験から「平和主義」への道筋を考えることを目的とする。

●日時 10月20日(月)19時から

●今回の対象の著書
 戦争か、平和か-「9月11日」以後の世界を考える(小田実、大月書店)
  の第4章まで

●資料代 300円

・会場(東京都内)については、下記連絡先にお問い合わせください。
・対象の著書を読まれた上でご参加ください。
・第5章以降についての日程等は、当日に検討します。

●主催 和・ピースリング読書分科会
bardlin◎gmail.com(◎を@に代えてメールを送ってください)

2014/09/25 10:17 | 未選択
12/14 出演者変更のお知らせ
「トークセッション 戦争体験をどう継承すればいいの?」において「戦場体験放映保存の会」から中田順子さんが発言される予定でしたが、事務局次長の田所智子さんに変更になりました。

2013/12/13 16:47 | 未選択
トークセッション 第1回 戦争体験をどう継承すればいいの?
 戦争体験者の高齢化が進むいま、どのように戦争体験を知り、伝えればいいか
が課題になっています。そこで、私たちは、これまで戦争体験の継承に関わって
こられた方々に参集いただき、「戦争体験をいかに継承するか?」について、活
発な意見交換を行う場を設定することとしました。この場で共有される意見やア
イデアが、今後の新たな動きに生かされることを期待しています。いっしょに考
えてくださるみなさまのご参加をお待ちしております。

○発言者
 星野ひろし 東京空襲体験者・東京空襲犠牲者遺族会
 山本英典 長崎原爆被爆者・一般社団法人東友会(東京都原爆被害者団体協議会)
 中田順子 戦場体験放映保存の会 事務局長
 高校教員、他
○日時:2013年12月14日(土)13:30~16:00
○場所:すみだ女性センター http://p.tl/gMcG
 東京都墨田区押上2-12-7-111  電話 03-5608-1771
 東武線「とうきょうスカイツリー駅」下車徒歩7分
 京成線・都営浅草線・半蔵門線「押上駅」下車 A3出口徒歩5分
○資料代:300円
○主催:和・ピースリング
 連絡先 wapeacering◎yahoo.co.jp(◎を@に代えてメールを送って下さい)
 http://peacering.nobody.jp/
○協力:東京空襲犠牲者遺族会


[関連企画]
マティアス・ノイツナーさん講演会 上映会
 今年3月、和・ピースリングの招聘・主催で行った、「1945年2月13日協会」
代表マティアス・ノイツナー氏の講演記録ビデオを上映します。ドレスデン空襲
の体験を語り継ぐ取り組みや、独自の平和学習プログラムの実施など、旧東ドイ
ツの戦後の歩み等も含めて、重層的に語られています。ぜひご参集ください。
○日時:12月14日(土)10:20~12:00
○場所:すみだ女性センター 第1会議室

2013/11/17 01:55 | 未選択
講演会: 空襲体験をどう継承するか -ドイツ・ドレスデンからゲストを招いて
講演会
 空襲体験をどう継承するか -ドイツ・ドレスデンからゲストを招いて

 2012年2月、東京・大阪から日本の空襲体験者や市民が、ドイツの空襲被災都
市・ドレスデン、ベルリン、ハンブルクを訪れました。
 この訪問において、ドレスデンで空襲体験の証言を集め、伝える活動を行って
いる「1945年2月13日」協会のマティアス・ノイツナー氏と交流を持ちました。
 この度、ノイツナー氏を招いての講演会を行います。ご関心のある方はご参加
下さい。

・マティアス・ノイツナー氏(「1945年2月13日」協会代表)
 1960年生まれ。1987年、ドレスデン空襲の証言記録・継承団体を設立。ドレス
デン空襲の死者数調査委員を務めた。

○詳細情報 http://p.tl/-zei

○お話しの内容(予定)
・ドレスデン空襲被害の最新データ
・「1945年2月13日」協会の歴史
・東ドイツでの空襲被害者の補償
・今課題になっていること

○場所・日程
・大阪会場
  場所: 大阪市立中央会館 ホール http://p.tl/Hkd4
  日程: 2013年3月13日(水)13:30

・東京会場
  場所: 東京大空襲・戦災資料センター http://p.tl/DLuy
  日程: 2013年3月16日(土)14:00
  発言: 早乙女勝元


主催 和・ピースリング http://p.tl/9_74
   wapeacering◎yahoo.co.jp (◎を@に代えてメールを送信してください)
助成 大竹財団
協力 大阪空襲訴訟を支える会 NPO法人日独平和フォーラム
   東京大空襲・戦災資料センター
制作協力 木戸衛一 柳原伸洋

2013/03/10 19:58 | 未選択

<<前のページ | HOME | 次のページ>>
忍者ブログ[PR]